焼酎やウィスキーなどの蒸留酒の発祥は古代アラビアだそうです。
そこから東南アジア、琉球、奄美諸島を経由して九州へと伝わった説と、中国大陸、朝鮮半島を経て伝わったという説があります。
九州に多くの焼酎蔵元が存在する(日本の焼酎蔵の約半分が九州・沖縄地方に存在)のも、このどちらかのルートで伝来したということが由来しているのかもしれません。
大分県で焼酎というとやはり麦焼酎が代表的です。ただ一口に麦焼酎といっても、蔵元によって、銘柄によって味わいは様々です。

四ツ谷酒造:兼八、宇佐むぎ
兼八は「はだか麦」「常圧蒸留」による香ばしい香りの麦焼酎のまさに火付け役。
甘みのある濃厚な味わいながら食事の邪魔をしない絶妙のバランス。

宇佐むぎは、減圧蒸留で造られ爽やかな香りが特徴的。軽やかな中にも奥ゆかしい味わいが広がります。
藤居醸造:泰明、特蒸泰明、トヨノカゼ
常圧蒸留と減圧蒸留のブレンドで造られる泰明は、程よい麦の香りとスッキリした飲み口が特徴。
一方、常圧100%で造られる特蒸泰明は、麦の香ばしい香りがしっかりする飲みごたえのある濃厚な味わい。

豊後大野市千歳町の「トヨノカゼ」という麦で造られるトヨノカゼは、優しく柔らかな麦の香りと味わいが飲みやすい焼酎。
常徳屋酒造場:道中、為・
道中焙煎燻蒸醸しは焙煎したはだか麦を使い常圧蒸留で造られ、香ばしい麦のとまろやかな味わい、キレの良さが特徴。

為・(ためしてん)は一番星という麦を使い常圧蒸留で造られ、芳醇で濃厚な香りと味わいが特徴。
久保酒蔵:久保、久保三段仕込み
久保は宇佐市でとれた一番星を使い、白麹、常圧蒸留で造られ、香ばしくも柔らかな香りとまろやかな味わいが特徴。

久保三段仕込は、愛媛県産の万年星という麦を使い、黒麹、常圧蒸留で造られ、香ばしさと力強い口当たりながらまろやかで濃厚な味わいが特徴。
ぶんご銘醸:杜谷黒むぎ、香吟のささやき
杜谷黒むぎ は厳選したはだか麦を使い、黒麹、常圧蒸留で造られ力強い麦の香りとキレの良さが特徴。懐かしく優しい味わいです。

香吟のささやきは、50%まで磨いた麦と白麹、減圧蒸留で造られ、フルーティな香りと優しくきめ細かい口当たりが特徴。まさに焼酎の吟醸酒。
牟禮鶴酒造:牟禮鶴壱越、牟禮鶴黄鐘
牟禮鶴壱越は、減圧蒸留で造られ、優しい麦の甘い香りと綺麗な余韻が特徴。

一方、牟禮鶴黄鐘は、常圧蒸留で造られ、香ばしい麦の香り、丸みのある優しい味わいとキレの良さが特徴。
久家本店:赤神力
赤神力は、大麦若葉(青汁)を生産するために造り続けられていた品種「赤神力」を使い、常圧蒸留で造られています。香ばしい香りと非常に柔らかな口当たりが特徴。
南酒造:とっぱい、喜納屋
とっぱいは、手造り麹・三段仕込み・低温発酵・常圧蒸留で造られ、一段とすぐれたまろやかさと口あたりのよさ、マイルドなのどごしがが特徴。

喜納屋はもろみの中から上質なものだけを常圧蒸留して造られ、やわらかでふっくらとした麦の香ばしいビターな味わいと滑らかな後味が特徴。
三和酒類:いいちこ
いいちこ 空山独酌(くうざんどくしゃく)は、華やかな香り、深く染み入る余韻が特徴の酒造りのひとつひとつを丁寧に積み重ねてつくり上げられた焼酎です。
二階堂酒造:二階堂
二階堂といえば麦焼酎が有名ですが、この麗(うらら)は米焼酎。

減圧蒸留の飲みやすく香り高い焼酎です。二階堂酒造にこの商品があること自体あまり知られていません。