旦(だん)

「旦」は山梨県の笹一酒造株式会社が世界に誇る日本酒ブランド。その笹一酒造は三百五十年を越す歴史を持つ酒蔵で、寛文元年(1661年)の花田屋創業に始まる。初代蔵元である天野久が大正8年(1919年)に笹一酒造と改名、統合。その名「笹一」の「笹」は酒を意味し、「一」は酒の日本一を目指すという思いを込めて命名される。

時代の流れにともない、大量生産方式の設備を導入した酒造りを行っていたが、2013年酒造年度を最後にそれらを全廃し、日本酒の伝統製法である、麹作りと酒母工程を手作りに戻し、新ブランド「旦」が富士山から昇る日の出の如く登場。奇しくも初代蔵元が命名した「笹一」と同じ想いがブランド名となる。

また笹一酒造は日本酒の酒蔵であると同時に日本ワインを醸造するワイナリーでもある。様々な酒の生産知識と生産技術をも持ち合わせた歴史ある酒蔵で醸される「旦」は笹一酒造の新たな歴史の「はじまり」のお酒である。
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